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過去の作品は目次からどうぞ♪
高野は努力の男だ。
「やっていないよ」
といいながら、朝まで試験勉強をした。にっこり笑って、トップ10からずり落ちない努力を必死でしていたちょっと卑怯なタイプ。
努力は報われる。結果、県下では有数の有名私立高校を卒業し、都内の有名私立大学を卒業し、一部上場の有名?医療品会社に就職した。
高野健はブラコンでもある。自覚あり。
6才まで共働きの父母に変わって祖母に育てられた。そこにひょっこり弟が出来たのだけれど、やはり渉も祖母に預けられ、寝る頃に帰ってくる両親の変わりに、祖母と一緒に育児をしたのが健だった。
その祖母は、渉の2歳の誕生日が過ぎてすぐに亡くなったのだが、育児にノータッチだった両親にしてみれば子供はかわいいが育て方が分からない。と途方にくれたとき育児を買って出たのが健だった。
齢9歳にして、2歳児の弟のオムツは換える、保育園の送迎はする、作りおきの夕飯をチンして食べさせ、お風呂に入れて絵本を読んで寝かせる・・・まさに完璧に近い母親業をこなした。
ゆえに、健にとって渉は目の中に入れても良いほどかわいくてかわいくてまさに掌中に珠。
そしてそのかわいい弟の存在が、健を苦しめ始めたのはいつの頃からだっただろうか。
・・・・・・多分、自慰を覚えた頃だった。
そしてそれを自嘲気味に話したのは10年も経った頃。
誰にもいえない思いを初めて口にしたあの日、もうすぐ6年になる。
健が社会人となり家を出て、渉が高校に入学して・・・会社の友人たちと行く旅行につれていって決別したあの日。
誰にも話したことのない思いを、親友の幹にだけ話した。
「いっつも俺の後ろくっついて、一生懸命走ってくるんだ、そのたびに転んで泣くのに。」
「こうさ、彼女を紹介するでしょ、そうすっと、渉がちょっと悲しそうな顔をするわけよ。それだけで俺、女捨てられちゃうの」
「冬になると、寒いからって俺の布団にもぐりこんでくるんだよ、それがね、俺ちょっと苦しかったりして・・・」
「どんな美人より、渉のほうがかわいく見えちゃうって・・・やばいっしょ」
高校・大学時代はコンパに行きまくった。
平均日本人的高野がコンパで目立ち、なおかつ勝者になるための努力も惜しまなかったから、高校生の頃から付き合う相手には事欠かなかった・・・反面、高野のサイクルはもって3ヶ月だったので・・・。渉が気に入らなかったらおしまい、そんな付き合いしかしていなかったので。
「俺って究極のブラコン」が口癖だったあの頃。
健は知っている。
努力ではどうにもならないことだってある。
入社してはじめて出来た友達は185センチの逆三角形の見事な体躯に、彫り深い鼻梁はスーッと通り、切れ長の目は合うだけで女を落とせるという特技を持っていた。
『幹 篤秀』という男は、高野の正反対で無口なくせにしゃべるときはさらりと的を得ているので誰からも一目置かれる存在。
その彼が、健にだけは懐をゆるしてシニカルな笑みを浮かべながら健の話に相槌を打つ。
あの旅行の日に決めた恋人のエミとの仲をいつも心配して、常に間に立ってくれたのも幹だった。だから5年も続いたというか。
そこに愛はあるのか?と聞かれれば確かに愛し合っている自覚はあったので、子供が出来たのを期に、長き春に終止符を打ち結婚したのが去年の5月。
だから。
『究極のブラコン』も辞めたつもりであったのに。
事実を目の前に突きつけられると、悔しさや寂しさや苛立ちが脳内を占める。
幹はいい奴だ。本当に。いい奴だ、いい奴だいい奴だ。かっこいいだけじゃなくて人もいい。
渉があんなに嬉しそうだった。渉が幸せならそれでいいんだ。
俺が引き合わせたんだ。だからいいんだ。
「俺様、ブラコンだから」
心配なだけ。そういって自分の気持ちに蓋をする。
ワインは年数を掛けて熟成される。
ゆったりと、ゆったりと。醸し出される香り、味わい、そしてアルコール。
押し込めた気持ちは知らない間に醗酵し熟成され、健が纏う衣になった。
ごくごく普通の平均的日本人。
だけれど、ちょっと人より大きめのたれ目がちの瞳がにっこり笑えば、女性は頬を赤らめ、あちら方面の男性は『同類』の匂いをかぎつける。
だから健の結婚は、本人がまったく感知せぬところまで社内外に衝撃が走った。
健は妻子を愛するまったく普通の家庭人になったけれど。
ああのんきだね、おにいちゃん。
のんき≠ノンケは同義語ではないのである。
3へ←→5へ
高野健のアンケートを実施中!よろしくです。
高野健がワキで出ている作品↓
<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
今日の高野さんのお話は「きのう見た夢」に詳しく書かれています♪よろしければそちらもあわせてどうぞ・・・コメント、拍手めちゃ嬉しいです♪今日の更新の糧になります^^
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。


こちらもぽちっと・・・ぜひよろしくです^^
高野は努力の男だ。
「やっていないよ」
といいながら、朝まで試験勉強をした。にっこり笑って、トップ10からずり落ちない努力を必死でしていたちょっと卑怯なタイプ。
努力は報われる。結果、県下では有数の有名私立高校を卒業し、都内の有名私立大学を卒業し、一部上場の有名?医療品会社に就職した。
高野健はブラコンでもある。自覚あり。
6才まで共働きの父母に変わって祖母に育てられた。そこにひょっこり弟が出来たのだけれど、やはり渉も祖母に預けられ、寝る頃に帰ってくる両親の変わりに、祖母と一緒に育児をしたのが健だった。
その祖母は、渉の2歳の誕生日が過ぎてすぐに亡くなったのだが、育児にノータッチだった両親にしてみれば子供はかわいいが育て方が分からない。と途方にくれたとき育児を買って出たのが健だった。
齢9歳にして、2歳児の弟のオムツは換える、保育園の送迎はする、作りおきの夕飯をチンして食べさせ、お風呂に入れて絵本を読んで寝かせる・・・まさに完璧に近い母親業をこなした。
ゆえに、健にとって渉は目の中に入れても良いほどかわいくてかわいくてまさに掌中に珠。
そしてそのかわいい弟の存在が、健を苦しめ始めたのはいつの頃からだっただろうか。
・・・・・・多分、自慰を覚えた頃だった。
そしてそれを自嘲気味に話したのは10年も経った頃。
誰にもいえない思いを初めて口にしたあの日、もうすぐ6年になる。
健が社会人となり家を出て、渉が高校に入学して・・・会社の友人たちと行く旅行につれていって決別したあの日。
誰にも話したことのない思いを、親友の幹にだけ話した。
「いっつも俺の後ろくっついて、一生懸命走ってくるんだ、そのたびに転んで泣くのに。」
「こうさ、彼女を紹介するでしょ、そうすっと、渉がちょっと悲しそうな顔をするわけよ。それだけで俺、女捨てられちゃうの」
「冬になると、寒いからって俺の布団にもぐりこんでくるんだよ、それがね、俺ちょっと苦しかったりして・・・」
「どんな美人より、渉のほうがかわいく見えちゃうって・・・やばいっしょ」
高校・大学時代はコンパに行きまくった。
平均日本人的高野がコンパで目立ち、なおかつ勝者になるための努力も惜しまなかったから、高校生の頃から付き合う相手には事欠かなかった・・・反面、高野のサイクルはもって3ヶ月だったので・・・。渉が気に入らなかったらおしまい、そんな付き合いしかしていなかったので。
「俺って究極のブラコン」が口癖だったあの頃。
健は知っている。
努力ではどうにもならないことだってある。
入社してはじめて出来た友達は185センチの逆三角形の見事な体躯に、彫り深い鼻梁はスーッと通り、切れ長の目は合うだけで女を落とせるという特技を持っていた。
『幹 篤秀』という男は、高野の正反対で無口なくせにしゃべるときはさらりと的を得ているので誰からも一目置かれる存在。
その彼が、健にだけは懐をゆるしてシニカルな笑みを浮かべながら健の話に相槌を打つ。
あの旅行の日に決めた恋人のエミとの仲をいつも心配して、常に間に立ってくれたのも幹だった。だから5年も続いたというか。
そこに愛はあるのか?と聞かれれば確かに愛し合っている自覚はあったので、子供が出来たのを期に、長き春に終止符を打ち結婚したのが去年の5月。
だから。
『究極のブラコン』も辞めたつもりであったのに。
事実を目の前に突きつけられると、悔しさや寂しさや苛立ちが脳内を占める。
幹はいい奴だ。本当に。いい奴だ、いい奴だいい奴だ。かっこいいだけじゃなくて人もいい。
渉があんなに嬉しそうだった。渉が幸せならそれでいいんだ。
俺が引き合わせたんだ。だからいいんだ。
「俺様、ブラコンだから」
心配なだけ。そういって自分の気持ちに蓋をする。
ワインは年数を掛けて熟成される。
ゆったりと、ゆったりと。醸し出される香り、味わい、そしてアルコール。
押し込めた気持ちは知らない間に醗酵し熟成され、健が纏う衣になった。
ごくごく普通の平均的日本人。
だけれど、ちょっと人より大きめのたれ目がちの瞳がにっこり笑えば、女性は頬を赤らめ、あちら方面の男性は『同類』の匂いをかぎつける。
だから健の結婚は、本人がまったく感知せぬところまで社内外に衝撃が走った。
健は妻子を愛するまったく普通の家庭人になったけれど。
ああのんきだね、おにいちゃん。
のんき≠ノンケは同義語ではないのである。
3へ←→5へ
高野健のアンケートを実施中!よろしくです。
高野健がワキで出ている作品↓
<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
今日の高野さんのお話は「きのう見た夢」に詳しく書かれています♪よろしければそちらもあわせてどうぞ・・・コメント、拍手めちゃ嬉しいです♪今日の更新の糧になります^^
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。

こちらもぽちっと・・・ぜひよろしくです^^
ふな
こんばんは!
そうか!幹さんは「攻」だからお兄ちゃんのことを
好きだったってことは、お兄ちゃん「受」ですよね♪
(今更の反応汗)
お兄ちゃんどうなるのかな…もしこの道に入るお人ならw奥さんと一悶着起きるのでは…
こ、これはシリアス路線ですか!?
あと、質問の件ありがとうございました。
なんだかまだまだ知らない専門用語たくさんで
ございます(汗)
勉強になりますvv
そうか!幹さんは「攻」だからお兄ちゃんのことを
好きだったってことは、お兄ちゃん「受」ですよね♪
(今更の反応汗)
お兄ちゃんどうなるのかな…もしこの道に入るお人ならw奥さんと一悶着起きるのでは…
こ、これはシリアス路線ですか!?
あと、質問の件ありがとうございました。
なんだかまだまだ知らない専門用語たくさんで
ございます(汗)
勉強になりますvv
2008/05/13 Tue 00:03 URL [ Edit ]
大野こうこ
>ふなさん
こんばんは♪
幹さんは攻めだったけれど、お兄ちゃんは渉が好きだったわけだし・・・なかなか微妙です^^;
そうなんですよ。妻子持ち出し。かなり家庭人だし。
うーんシリアス路線?ではないような?
ギャグというには重いし。
この先どう進んでいくのか、私にも分かりかねます(汗)
いやいやいや、私も知らない用語が一杯で。。。
つい最近まで、りばって何?BLってなんの略の人だったですから(笑)
こんばんは♪
幹さんは攻めだったけれど、お兄ちゃんは渉が好きだったわけだし・・・なかなか微妙です^^;
そうなんですよ。妻子持ち出し。かなり家庭人だし。
うーんシリアス路線?ではないような?
ギャグというには重いし。
この先どう進んでいくのか、私にも分かりかねます(汗)
いやいやいや、私も知らない用語が一杯で。。。
つい最近まで、りばって何?BLってなんの略の人だったですから(笑)
2008/05/13 Tue 03:31 URL [ Edit ]
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