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過去の作品は目次からどうぞ♪
金曜日に事故をしたばかりだというのに、週末、高野の病室には引きも切らさず見舞い客が押し寄せてきた。
それは取りも直さず、高野がいかに多くの友人たちに慕われ、かわいがられているかの証明のようでもあった。
高野の病室の賑わいを横目で見つつ、深夜勤からの20時間を終えて、よれよれになりながら自宅に帰り着いた大将はそのまま泥のように眠りに付く。
煩く響く着メロに気が付いたのは、4時間ほどたった21時。
「・・・・はい」
「ヒロ?寝てた?俺だけど、今から出れる?コーシュカで飲んでるから」
「・・・了解・・・シャワー浴びてから行くから、30分後・・・」
いとこの泰三からの呼び出しに、眠い目を擦りながらアロハにジーンズと言う身軽な服装で店に向かう。
「お待たせ」
カウンターでダイキリをちびちび飲んでいる泰三の横に座り、
「コールバーン・・・ロックで・・・」
62度のウィスキーを寡黙なバーデンに注文する。
「高野氏、事故ッたんだって?」
「うん、幸いにも軽傷・・・・だけど」
「だけど?」
大将は、グラスの氷をくるくる回しながら
「あの人さ、跳ね上げられたときに笑ったんだよ」
「・・・なんで?」
「離婚するんだって・・・奥さん、他に好きな人がいるんって子供連れて家を出たってさ」
「・・・ああ」
「あの人、あんなに友達がいるのに・・・すごく孤独なんだ・・・真っ暗なところを彷徨ってる・・・」
「・・・死ねるのが嬉しかったのか・・・」
「そう・・・無意識だろうけどね」
泰三は、ぽんぽんと大将の背中を叩いた。
「それで、これからどうするんだ」
「・・・・・泰三・・・僕さ、すごく狡くてどうしようもなくいやな人間なんだ。・・・あの人があんなに苦しんでいるのに・・・僕は、嬉しいんです。喜んでいるんだよ・・・・・尚且つ、あの人の弱みに付け込もうってさ、思ってるわけ・・・最低でしょう?・・・あの人が欲しいんだ・・・」
その言葉は少なからず、泰三にとっても驚きだった。
過去の大将の恋は、ほとんどが片思いのまま終わっていたので。
そして、その辛さを癒すために2丁目に足を運んで、時折軽い恋をする。体をつなげるための一夜の恋。
太陽の下で苦しい恋をするたびに、ノンケを好きになるたび、そうして自分を慰めていたのだ。
「そうか・・・俺はな、ヒロが本当に欲しい人が出来たのが素直に嬉しいよ、ヒロが荒れているときも見ていたからな」
「ははは・・・泰三にいろいろ迷惑を掛けたね・・・若気の至りだね」
「今は、そうじゃないんだろう?・・・・・でも、高野さんもノンケだぞ」
「うん、そんな事はもうどうでもいいんだ。そばで見ていたいんだ。あの人がもう2度と自分を放棄しないように・・・一緒に支えてあげたい・・・なんて、邪心ありありだけどね」
大将は自嘲気味に笑うと、グラスを一気に煽った。
「あの人と一緒に暮らすよ・・・・それから、来年のあの話、僕もそっちに行く」
「決めてくれたか!そうか・・・ありがとう」
月曜日。
大将の勤務が終わるのを待って、退院をした高野はなんだかよく分からないうちに大将のマンションに連れて行かれた。
19へ←→21へ
20話だと言うのに・・・手すらつないでいません・・・なんちゅう^^;
キスすら展開できない・・・。
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。


高野健のアンケートを実施中!よろしくです。
高野健がワキで出ている作品↓
<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
こちらもぽちっとな
金曜日に事故をしたばかりだというのに、週末、高野の病室には引きも切らさず見舞い客が押し寄せてきた。
それは取りも直さず、高野がいかに多くの友人たちに慕われ、かわいがられているかの証明のようでもあった。
高野の病室の賑わいを横目で見つつ、深夜勤からの20時間を終えて、よれよれになりながら自宅に帰り着いた大将はそのまま泥のように眠りに付く。
煩く響く着メロに気が付いたのは、4時間ほどたった21時。
「・・・・はい」
「ヒロ?寝てた?俺だけど、今から出れる?コーシュカで飲んでるから」
「・・・了解・・・シャワー浴びてから行くから、30分後・・・」
いとこの泰三からの呼び出しに、眠い目を擦りながらアロハにジーンズと言う身軽な服装で店に向かう。
「お待たせ」
カウンターでダイキリをちびちび飲んでいる泰三の横に座り、
「コールバーン・・・ロックで・・・」
62度のウィスキーを寡黙なバーデンに注文する。
「高野氏、事故ッたんだって?」
「うん、幸いにも軽傷・・・・だけど」
「だけど?」
大将は、グラスの氷をくるくる回しながら
「あの人さ、跳ね上げられたときに笑ったんだよ」
「・・・なんで?」
「離婚するんだって・・・奥さん、他に好きな人がいるんって子供連れて家を出たってさ」
「・・・ああ」
「あの人、あんなに友達がいるのに・・・すごく孤独なんだ・・・真っ暗なところを彷徨ってる・・・」
「・・・死ねるのが嬉しかったのか・・・」
「そう・・・無意識だろうけどね」
泰三は、ぽんぽんと大将の背中を叩いた。
「それで、これからどうするんだ」
「・・・・・泰三・・・僕さ、すごく狡くてどうしようもなくいやな人間なんだ。・・・あの人があんなに苦しんでいるのに・・・僕は、嬉しいんです。喜んでいるんだよ・・・・・尚且つ、あの人の弱みに付け込もうってさ、思ってるわけ・・・最低でしょう?・・・あの人が欲しいんだ・・・」
その言葉は少なからず、泰三にとっても驚きだった。
過去の大将の恋は、ほとんどが片思いのまま終わっていたので。
そして、その辛さを癒すために2丁目に足を運んで、時折軽い恋をする。体をつなげるための一夜の恋。
太陽の下で苦しい恋をするたびに、ノンケを好きになるたび、そうして自分を慰めていたのだ。
「そうか・・・俺はな、ヒロが本当に欲しい人が出来たのが素直に嬉しいよ、ヒロが荒れているときも見ていたからな」
「ははは・・・泰三にいろいろ迷惑を掛けたね・・・若気の至りだね」
「今は、そうじゃないんだろう?・・・・・でも、高野さんもノンケだぞ」
「うん、そんな事はもうどうでもいいんだ。そばで見ていたいんだ。あの人がもう2度と自分を放棄しないように・・・一緒に支えてあげたい・・・なんて、邪心ありありだけどね」
大将は自嘲気味に笑うと、グラスを一気に煽った。
「あの人と一緒に暮らすよ・・・・それから、来年のあの話、僕もそっちに行く」
「決めてくれたか!そうか・・・ありがとう」
月曜日。
大将の勤務が終わるのを待って、退院をした高野はなんだかよく分からないうちに大将のマンションに連れて行かれた。
19へ←→21へ
20話だと言うのに・・・手すらつないでいません・・・なんちゅう^^;
キスすら展開できない・・・。
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。

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<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
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