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『自己管理の出来ないあなたは、僕と一緒に暮らすんです』
と、大将は高野に確かに言った。しかし、今、高野はその言葉を疑ってあきれ果てていた。
話は少し前にさかのぼる。
一緒に暮らし始めて三日。
「誰が、自己管理能力がないってっ!」
初日、食べられない高野のために大将はレトルトのお粥を温め、梅干を落として
「これなら食べられるかな?」
とやさしく言葉を掛け、その思いやりに高野もありがたいと思った。
しかし、思ったのはその日だけ。
二日目、大将は「夕飯」といっては、コンビに弁当を買い込み、インスタントの味噌汁を作って出したのだ。
(忙しいのに、気を使わせてしまったな)
と、非常に恐縮したのだが、それが大将の食生活のスタイルだと知ったとき、高野は爆発した。
それは三日目の13時。
午後休だといって帰ってきた大将の手には、間違いなくコンビニの袋。
「お昼はスパゲティにしました。カルボナーラと明太とどっちがいいですか?」
「・・・・・・大将っ!誰が自己管理能力がないだってっ?米は一粒もなし!冷蔵庫の中身はビールに焼酎。お前今までどんな食生活送ってきたんだ?メシはコンビニ弁当にハンバーガーに牛丼?朝からブラックでコーヒー何倍飲んでる?夜は毎晩酒ばっか飲みやがって!毎食、よくもこんな保存料がんがんで脂肪分が高いものばっか食べていられるなっ!そんなお前に付き合ってたらそのうち間違いなくそろって成人病だ!医者じゃなくってもそれくらいわかるぞ」
「・・・・・・た、食べれなくなって、脱水症状起こしたくせに・・・」
「ああーっもーー、おまえ渉よりたちが悪いっ。何にも出来ないくせに命令ばかりしやがってっ!こいっ!スーパーに買い物に行くぞっ」
確かにほめられた食生活ではないが、普段は病院の食堂で管理栄養食をしっかり食べている為、何を高野がいきり立っているのか理解できなかった。
「スーパー?なんで?」
「食材の買出しだよ、食材のっ。俺はな、9歳のときから家事こなしてんだよ。こんな食生活、ありえないし。無農薬の米、旬の野菜、生きのいい魚、国産の肉。利尻昆布、煮干、干ししいたけ、これがありゃ、結構な料亭の味も出せるんだぜ、これからは俺が食事を作る。」
「健、料理できるの?」
「赤ん坊引き取ろうってんだっ、まともな食生活がまず第一。」
1週間の有給。顔が事故の際の打ち身から、腫れ上がり青あざが出来ている以外はいたって健康体になってしまった(脱水症状も完治)高野は、いったん自宅に帰ろうかと考えていたがあまりにひどい大将の食生活に、あきれてそのまま同居を継続する事にしたのだ。
そうして、奇妙な同居が始まって2ヶ月。
一人で夜の更ける孤独からは開放されたが、買出しをし、毎日の食事を作る忙しさが加わった。
「何でこんなことに・・・」
と一人ぶつぶつ呟く高野であったが、そこに相手がいる事、作ったものを
「おししい、すごくおいしいです。健はこのままこっちの道でもいけますよっ」
と、頬をほころばせもりもり食べる姿についつい、大将の好きなもののリクエストに答えてしまう高野なのだ。
一向に進まない離婚調停のいらいらはあるが、決してあきらめないよう励まし、晩酌での愚痴も真摯に聞き励ましてくれる大将に高野は壊れる寸前だった心を取り戻した。
ただ、毎週末に妻子に会うたび、娘のぬくもりを腕に中に感じて帰ってきた後は、必ず荒れた。飲んで飲んで、意識がなくなるまで飲んで・・・そうして、大将に抱きかかえられて高野の布団に運ばれるのだ。
「あいぃ、愛・・・・俺はどうすりゃいいんだよ・・・」
呟きながら、手を宙に彷徨わせ大将の手を握り締める。
「大丈夫・・・必ず戻ってきますよ。愛ちゃんのパパはあなただけなんですから・・・大丈夫。僕がいます・・・僕がいつでもあなたの側にいますから」
握られた手を摩りながら、時折その手に唇を当てる。流れる涙を舌で掬い取る。
「・・・看病代くらい下さいね」
Tシャツにボクサーパンツ1枚の夏の夜。
大きな手のひらで、高野の引き締まった太腿をなで上げ、こっそりパンツの上から形を確認したり時折はそっと中に忍び込ませて見たり・・甘い声で喘がせてみたり・・・・密かな代償を受け取っている大将なのであった。
22へ←→24へ
高野さん、酔っ払うと相変わらずです^^;。泥酔、酩酊・・・大将のオモチャ・・・
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。


高野健のアンケートを実施中!よろしくです。
高野健がワキで出ている作品↓
<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
こちらもぽちっとな
『自己管理の出来ないあなたは、僕と一緒に暮らすんです』
と、大将は高野に確かに言った。しかし、今、高野はその言葉を疑ってあきれ果てていた。
話は少し前にさかのぼる。
一緒に暮らし始めて三日。
「誰が、自己管理能力がないってっ!」
初日、食べられない高野のために大将はレトルトのお粥を温め、梅干を落として
「これなら食べられるかな?」
とやさしく言葉を掛け、その思いやりに高野もありがたいと思った。
しかし、思ったのはその日だけ。
二日目、大将は「夕飯」といっては、コンビに弁当を買い込み、インスタントの味噌汁を作って出したのだ。
(忙しいのに、気を使わせてしまったな)
と、非常に恐縮したのだが、それが大将の食生活のスタイルだと知ったとき、高野は爆発した。
それは三日目の13時。
午後休だといって帰ってきた大将の手には、間違いなくコンビニの袋。
「お昼はスパゲティにしました。カルボナーラと明太とどっちがいいですか?」
「・・・・・・大将っ!誰が自己管理能力がないだってっ?米は一粒もなし!冷蔵庫の中身はビールに焼酎。お前今までどんな食生活送ってきたんだ?メシはコンビニ弁当にハンバーガーに牛丼?朝からブラックでコーヒー何倍飲んでる?夜は毎晩酒ばっか飲みやがって!毎食、よくもこんな保存料がんがんで脂肪分が高いものばっか食べていられるなっ!そんなお前に付き合ってたらそのうち間違いなくそろって成人病だ!医者じゃなくってもそれくらいわかるぞ」
「・・・・・・た、食べれなくなって、脱水症状起こしたくせに・・・」
「ああーっもーー、おまえ渉よりたちが悪いっ。何にも出来ないくせに命令ばかりしやがってっ!こいっ!スーパーに買い物に行くぞっ」
確かにほめられた食生活ではないが、普段は病院の食堂で管理栄養食をしっかり食べている為、何を高野がいきり立っているのか理解できなかった。
「スーパー?なんで?」
「食材の買出しだよ、食材のっ。俺はな、9歳のときから家事こなしてんだよ。こんな食生活、ありえないし。無農薬の米、旬の野菜、生きのいい魚、国産の肉。利尻昆布、煮干、干ししいたけ、これがありゃ、結構な料亭の味も出せるんだぜ、これからは俺が食事を作る。」
「健、料理できるの?」
「赤ん坊引き取ろうってんだっ、まともな食生活がまず第一。」
1週間の有給。顔が事故の際の打ち身から、腫れ上がり青あざが出来ている以外はいたって健康体になってしまった(脱水症状も完治)高野は、いったん自宅に帰ろうかと考えていたがあまりにひどい大将の食生活に、あきれてそのまま同居を継続する事にしたのだ。
そうして、奇妙な同居が始まって2ヶ月。
一人で夜の更ける孤独からは開放されたが、買出しをし、毎日の食事を作る忙しさが加わった。
「何でこんなことに・・・」
と一人ぶつぶつ呟く高野であったが、そこに相手がいる事、作ったものを
「おししい、すごくおいしいです。健はこのままこっちの道でもいけますよっ」
と、頬をほころばせもりもり食べる姿についつい、大将の好きなもののリクエストに答えてしまう高野なのだ。
一向に進まない離婚調停のいらいらはあるが、決してあきらめないよう励まし、晩酌での愚痴も真摯に聞き励ましてくれる大将に高野は壊れる寸前だった心を取り戻した。
ただ、毎週末に妻子に会うたび、娘のぬくもりを腕に中に感じて帰ってきた後は、必ず荒れた。飲んで飲んで、意識がなくなるまで飲んで・・・そうして、大将に抱きかかえられて高野の布団に運ばれるのだ。
「あいぃ、愛・・・・俺はどうすりゃいいんだよ・・・」
呟きながら、手を宙に彷徨わせ大将の手を握り締める。
「大丈夫・・・必ず戻ってきますよ。愛ちゃんのパパはあなただけなんですから・・・大丈夫。僕がいます・・・僕がいつでもあなたの側にいますから」
握られた手を摩りながら、時折その手に唇を当てる。流れる涙を舌で掬い取る。
「・・・看病代くらい下さいね」
Tシャツにボクサーパンツ1枚の夏の夜。
大きな手のひらで、高野の引き締まった太腿をなで上げ、こっそりパンツの上から形を確認したり時折はそっと中に忍び込ませて見たり・・甘い声で喘がせてみたり・・・・密かな代償を受け取っている大将なのであった。
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高野さん、酔っ払うと相変わらずです^^;。泥酔、酩酊・・・大将のオモチャ・・・
参加しています。ぜひぜひぽちっとよろしくね。

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<きのう見た夢 全12話>
続編<キューピットの憂鬱 全2話>
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